あらすじ
烏山高校2年の矢口直哉は、電車の中で苦しそうにうつむく1人の少女と出会う。 声をかけた矢口を睨みつけ走り去ったのは、校内で有名な『保健室の高森さん』だった。 転落死した女生徒の幽霊が徘徊するという噂が広まる校内。 放課後、誰もいないはずの教室から物音が聞こえてくるのを不思議に思った矢口は、気まぐれに開いた掃除用具入れの中で震えている高森を見つける。 奇妙な行動を繰り返す彼女にはどんな理由があるのか。 時間とともに色が変わる花。 クラスで起きた盗難事件。 体育祭で切り裂かれた応援旗。 突然白紙となった試験問題。 高森に向けられた「人殺しのくせに」という言葉の意味とは? 高森さん、きみは本当に人を殺したのか――? 曖昧で不自由で、やわらかな箱庭。 少年と少女の出会いから物語ははじまる。