あらすじ

「レガウス様はまだお部屋にいらっしゃるのか?」

「はい。どうやらルーフェリア様を自室に呼び出されて、そのままのようです」

「やれやれ、またか…困ったものだ」

 王子の側近たる二人が頭を悩ませるその理由は明白であった。このレガウス王子は、婚約者であるアルマを差し置いて妹であるルーフェリアばかりに気をかけるのだった。アルマは隣国からはるばる婚約に訪れた令嬢であるがゆえに、臣下の人間たちは彼女が気を悪くしないかどうか、毎日のように冷や汗をかいていた。

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