あらすじ
「もう決まった事なんだ。それを理不尽だのなんだのと言ったところで、現実は変わりはしないんだ。だったら潔く、静かにここから出て行くのが大人なんじゃないのか?」
大人なら、こんな自分勝手で理不尽な行為はどうなのだろうか、と思わずにはいられない。けれどここで私が何を言ったところで、この決まりは変わらないのだろう。いや、別に変えたいわけではないけれど。
「分かりました。しかし私を追放してしまうと後から後悔するかもしれませんが、本当にそれでいいのですね?」
私の言葉を本気にしなかったのだろう、公爵様はおなかに手を当てて笑い始めた。
「はっはっは!そんなことを言ったところで私の気を変えられると思うのか?君のどこかに私を後悔させられるほどの魅力があるとでも??」
なにも気づけていないこの人に、あえて教えるまでもないだろう。その時がくれば、嫌でも分かるのだろうから。