あらすじ
「もうエルフレッド様からお話は聞いたかしら?彼はお姉様ではなく、私との婚約を選ばれたわ」
「…ええ、知ってる」
姉の持つものを奪うのがこの上ない快感。以前から持っているその歪んだ性癖は、今もなお解消されてはいないようだ。
「恨まないでくださいよ?最終的に私を選んだのは彼の方なんですから」
さぞ心地が良いのであろう。婚約者というほかならぬ上物を奪えたという喜びが、全く隠せていない。
「別に恨みはしないわ。決まったことだもの」
「くすくす。強がっちゃって。本当は泣きわめきたいくらい悔しいんでしょう?私にはわかるわよ?だって婚約者よ?モノやお金ならまだしも、愛する婚約者の心を実の妹に奪われてしまったのよ?私だったらとても立ち直れないわぁ」