あらすじ
「そんなものどうだっていいだろう。もう今日は仕事は終わりだ。この後の食事会の事でも話そうじゃないか。なんでも王族令嬢がご参加されるとかで、盛り上がることは間違いないらしいぞ!」
私が話したいのはその王族令嬢の事なのだが…
「…驚かないで聞いてください。あなたさまと妹君のラナーシャ様が冷遇されていたスフィーナこそが、その王族令嬢だったのです!!!」
努めてわかりやすく話を伝えたつもりだが、トーレスの態度は変わらない。
「はぁ?なに寝言を言っているんだ。そんなはずがないだろう。そもそもこの後の食事会には、きちんと王族令嬢がご参加されて私たちに挨拶を」
「それです!!その王族令嬢こそがスフィーナ様なのです!!…い、今からでも遅くはありません。あらゆる言葉を並べて謝罪の意を伝え、お許しをこう事にした方がよろしいと思います!」
しかしその突拍子もないような事実を、彼が受け入れられるはずもない。…もちろんこの情報をつかむに至った証拠を見せたいのはやまやまだが、食事会までもう時間がない。説得で受け入れてもらうしかないのだ。
しかし…