あらすじ
セクレアと婚約していたヴァイスは、彼女の事を全く気にかけることなく毎日を過ごしていた。
「良いのですかヴァイス殿。今日このパーティーで今月何度目ですか?セクレア様がどう思われるか…」
かねてからのヴァイスの友人あるレインが、彼に対しそう警告する。しかしヴァイスの方は全く聞き入れる気がなく…
「そんなものはどうでもいいんだよ。別にどこかへ消えたいのならそうすればいいし、婚約を辞めたいのならやめてもらって構いはしない。少なくとも私は、自分の欲望には正直に生きていきたいのだよ」
そうとだけ告げると、彼はその場を立ち上がってワイングラスにワインを注ぎ、また新しい女性の元へと向かって歩み始める。
「…どうなっても知らないぞ、ヴァイス…お前は昔からそうなんだから…」
女たちの波の中へと消えていく彼を見ながら、レインはそう嘆きの声を上げるのだった。