あらすじ
「レイヴン様、いかがなさいますか?」
第二王子レイヴンの召使であるフレックは、ある内容についてそう言葉を問いかけた。
「ああ…第一王子でもあり、次期国王が内定している兄を打ち負かすためには、婚約というカードで戦うほかないわけだが…その相手というのが、本当にアリステルでいいものか…」
次期国王の座を狙うレイヴンは、なによりの障壁である第一王子ジークリフをどかさなければならなかった。しかし頭脳にしても、政治的な力にしても勝る点を持たないレイヴンは、婚約者の力をうまく利用し、政治的な立ち位置を強くすることでなんとかジークリフを打ち負かそうと考えていた。その中で決心したのが、かつて皇帝一家であったものの血を引くとされたアリステルとの婚約であった。