あらすじ
セララは幼き頃から王室に仕え、仕事を行い続けてきた。しかしつい最近になって、王室を管理する者が変わり、独善的な振舞で王室を支配していくようになっていた。そのものの名前はルアーナといい、大きな力を持つ家柄を盾に好き放題な行いをしていた。
「セララ、あなたはもう王室に必要ないの。これからは私が選んだ者たちだけでここをあずかるから、出て行きなさいな」
突然の宣告に対し、当然受け入れられない彼女は反論する。
「し、しかしルアーナ様…私は長らく王室にお仕えした身です…このまま切り捨てられるのはそれでもかまいませんが、私の知識や経験は必ずや王室の…さらには王子様の力となるともうのですが…」
ルアーナはその言葉を半分ほど笑いながら聞くと、見下すような口調でこう言い返した。
「そんなものはなんの役にも立ちません。私がいらないと言ったらいらないのです。第一王子ケインズ様も、第二王子ペンダリオ様も私と同じ思いであることでしょう。私さえいればいいのですよ。分かったならもう話すことはありません。出て行きなさいな」
この時もう少し冷静に頭をまわせていれば、後の悲劇を少しはましにできたかもしれない。しかしこの時、自分の欲望を貫くことばかりを考えていた彼女に、そんなことはできなかった…