あらすじ

「ゲホッゲホッ…ご、ごめんなさいお父様…まだ体がすぐれないようで…」

 か弱い声でそう言葉をつなぐのは、幼少のころから病弱であるルナ。そんな彼女を見て、彼女の父であるリッジは優しい声で言葉をかける。

「心配はいらないよ、ルナ。君はこんなにも頑張っているじゃないか。それだけで僕たちは力をもらえるんだ」

 しかしそう言葉を発したすぐ後に、姉であるミリアには冷たい口調で言葉を発した。

「…ミリア、君はまたルナの姉であるにもかかわらず看病をさぼったのか?彼女がこんなにも苦しい思いで戦っているというのに、それが姉のやることなのか?…失望したよ」

「…」

 ミリアは何の言葉も返しはしない。言われたことが真実であるからではない。もう何度も繰り返されてきた光景だからだ。ルナは病弱を演じ、周囲の人々を味方につけて自分のわがままを全て通して来た。その中には姉のミリアを迫害するという事も含まれており、毎日のようにミリアのありもしない陰口をほかの人に吹き込んでいたのだった。

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