あらすじ
「仕方がないじゃないか、幼馴染であるセルナがどうしても時間を作ってほしいと言ってきたんだ」
「それは法力の儀式よりも大事なのですか?あなたが突然に姿を消されたことで、どれだけの人たちに迷惑をかけたか分かっていますか?」
強い言葉で言い合いをしている二人の人間。その実は婚約関係にある二人で、ミーナは婚約相手であるレックスに詰め寄っていた。二人の関係を深めるという意味で重要な儀式である、法力の儀式。レックスはそんな儀式を放って、幼馴染にあたるセルナのもとへと行ってしまったのだった。それもなにか特別な理由があったわけでもなく、彼の性欲を満たすためだけの行為だった。
「これがはじめてではありませんよね?そのように幼馴染だからといってセルナにばかり気をかけられてしまっては、この関係を維持することも難しくなりますよ?」
ミーナの言ったことは正論だった。しかしこの正論を受け入れられるほど、レックスに器の大きさはなかった。