あらすじ
「君は本当に可愛らしい…」
「ええ、でも婚約しているんでしょう?そんなこと言われたらアクシアーナになんだか申し訳ないわぁ」
「いいんだよ、あんなのはかりそめの婚約関係なんだ。立場上、誰か相手を立てるほかなくなったから、いつでも切り捨てられそうなアクシアーナを置いているだけで、特に深い意味はないんだ。そのほうが都合がいいだろう?」
そう話す彼に、なんらためらいの様子はない。そしてこの側面をアクシアーナはすでに知っていた。だからこそ彼女は、ある行動に出たのだった。
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「い、いなくなっただって!?」
計算していなかったことが起きた。アクシアーナは一方的にここを去ってしまったのだ。考えられる原因をいくつも持っている自覚があるジークは、焦りを隠せなかった。