あらすじ
「…あら、久しぶりじゃない。…あなたたちが勝手に家を飛び出して行ってから、もうすぐ1年かしら?」
…内心では出て行ってくれてありがたかったのだけれど、この二人はどういう神経をしているのか戻ってきた。
「だって、私たちは家族ではありませんか♪いつでも戻ってきますわよ」
「そうだよラーラ。家族なんだから」
「…」
…私が聖女の血をひくと発覚した、まさにその数日後の出来事だった。
――――
「聞きましたわよお姉様、聖女の血をひいているらしいではありませんか。…ああ、今日ほど私たちが本当の姉妹でないことを呪った日はありませんわ」
「聖女か…その力を使えば、僕たちの生活はより楽になるんじゃないか…?美味しいものだってたくさん食べられるし、遠くにだって簡単に行けるかもしれない…」
…なにやら夢見ている二人に、私はありのままの現実を伝える。