あらすじ

「お姉様、恨まないでくださいませ?私はお姉様のためを思ってオルフェール様との婚約を辞退したのですから」

 姉であるエミリーネに対し、私はそう言葉を告げる。オルフェールはもともと私が狙っていた男だったものの、私が目をつけるほど魅力を持たないという事が判明した。そのまま彼との婚約を破棄してもよかったのだけれど、それでは面白みに欠ける。…故に私は、姉であるエミリーネにその婚約を押し付けることにしたのだ。

「オルフェール様もお喜びのようですし、ウィンウィンでございますよね。私は新たな殿方を探しに行けるし、お姉様は彼と輝かしい未来をつかむことができる…」

 …まあ、あんな男が相手では輝かしい未来なんてつかめるはずもないだろうけど。

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