あらすじ
兄のジークと妹のアリシア、そしてジークの婚約者かつ使用人でもあるメリナ。彼女はジークの都合で半ば強引にこの地に連れてこられていた。そもそも彼は妹のアリシアの方を溺愛しており、真実の愛と呼べるものは妹の方に向けられていた。だからこそ婚約者として条件にしたのは、自分の言いなりになるような都合のいい存在である事。気弱でおとなしいメリナはその条件に合致していたため、脅迫まがいの行為を行ってこの地まで連れてきた。
「私の機嫌を損ねるようなことは、しないほうがいいぞメリナ。せっかくつかんだ婚約というものを、もしかしたら破棄されてしまうかもしれないからな?」
自らの言葉でそうくぎを刺すと、彼は妹を横に連れてその場を後にした。…しかし彼ら兄妹は後々、ある真実を知らされることとなり、その時絶句してしまう。メリナの正体を知って、自分たちはどれほど愚かな事をしていたのかを…