あらすじ
魔法とは三つに分類される。 自らの体内に眠るエネルギー――マナを使って行使する人域魔法。 人智を超越した存在との契約により超常の力を得る神誓魔法。 そして異界より喚び寄せたモノと契約を結び、マナなどを対価に力を借りる召喚魔法。 召喚魔法と聞けばメジャーだと思うかもしれない。 だが現代においてはそうではない。 他者の力を借りなくては何もできないろくでなし。臆病者。役立たず。 つまり召喚魔法を使う者は侮蔑の対象なのだ。 そんな魔法の根づいた社会で落ちこぼれの主人公――天良寺才はマイナーな魔法である召喚魔法の専門学校の入試を受けることにした。 人域魔法は使えないが、蔑まれても魔法というモノにしがみつく為に選んだ道である。 試験では実際に召喚を実践し、その結果で合否が決まる。元々契約していればその限りではないが、才は召喚魔法自体初の試みなので、受けるしかない。 ここでもダメならば諦めよう。そう心の中で思う。さらにずっと奥底では無理だと結論付けているのに。 しかし、才の諦めを嘲笑うかのように、才が召喚を行ったとき警報が鳴り響いた。 それほどまでに強大なナニかが訪れる予兆である。 現れたのは幼き少女。彼女の名はリリン。世界を滅ぼせる力を持った最強の存在。 召喚魔法とは、二つの存在に結ばれた縁によって成される。魂と魂の相性の良さが引き寄せ合うモノだ。 であれば、落ちこぼれの才と、最強であるリリンの出会いは意味があるのだろう。 リリンとの出会いにより最弱である才の運命は大きく狂っていく。 狂うと言っても、彼の望む方へだけれど――。