あらすじ
『人間らしく生きろ』——その言葉に縛られた少年。
『どう生きても人間なのにね』——そう言ってくれた少女。
彼らが出会ったとき、離島のラボで封印されていた記憶と物語が動き始める。
高校二年の蒼瀬瑞穂は、親友・樫沢が慕う先輩に頼まれ、スマッシュ・アニキDX(通称デラ)のオフ会を主催することになった。
二〇年以上前の対戦ゲーム。人なんか集まるはずもない。
だが、その先輩・ケンはぞろぞろと、若者を引きつれて現れた。
蒼瀬に銃口を突きつけ、彼は静かに言った。
「妹の人生がかかってる。俺と来てくれ」
「ダチならともかく、他人なんざ知るかよ」
次の瞬間、弾け飛んだドアが、蒼瀬に向かって飛んでくる。
当たれば即死。それを助けたのは、まさかのケンさん。
入り口に仁王立ちの少女は言った。
「じゃまするえ……うわ、イヌくっさ」
異形に姿を変えた連中が、少女たちに襲い掛かる。
閃く鉤爪、部屋を焦がす紅蓮の炎。
歴史の陰で太古から続く『生きた金属』を巡る闘い。
『選ぶしかねえんだ。綺麗なままで運命を受け入れるか……血にまみれてでも抗うか』
封じだ過去が蒼瀬に叫ぶ。
『自分をキライなままでいたくない』
羊は非力なまま己の運命に牙を剥く……大切な人と自分を救うために。
現代の忍者活劇、ここに開幕!