あらすじ
長年付き合った恋人に裏切られ、家族とも疎遠になっていた29歳の田中裕子。
そんな彼女の唯一の心の支えは、拾った黒猫のタロウだった。
しかし、幸せな日々は長く続かず、タロウは不慮の事故で命を落としてしまう。
それからしばらくして、裕子自身も交通事故に遭い、命を落とす。
死の間際に願ったのは、たったひとつ。
「もう一度、タロウに会いたいなあ」
次に目を覚ますと、そこは草原と湖が広がる不思議な異世界。
そして目の前には、黒髪に金色と青色のオッドアイを持つ、信じられないほど美しい青年がいた。
「俺だよ、タロウ! ずっと会いたかった!」
戸惑いながらも、裕子はタロウと二人きりの生活を始める。
魚を釣り、料理を作り、満天の星を眺める穏やかな毎日。
けれど、かつて甘えん坊だった黒猫は、どうやら飼い主の裕子に特別な想いを抱いているようで……?
これは、愛猫を失った平凡な女性と、彼女を一途に愛し続ける美青年の、ちょっと不思議で優しい異世界恋愛物語。