あらすじ
宇野千代の不朽の名作『脂粉の顔』を現代にアップデートした、後味の苦い叙述トリック・イヤミス。
【「思い込み」が罠になる、5分で騙されるショートストーリー】
コンカフェで働き、SNSの加工フィルター(お面)で「盛れた自分」を売りにして生きるお澄(24)。
ある日、太客の男・フバーから「月に30万あれば落ち着ける?」と聞かれ、半ば冗談で頷くと、本当に現金30万円が送られてきた。
「これで夜の街から抜け出せるかもしれない――」
甘い期待を抱いて向かった真昼の野外イベント。しかし、太陽の下で待っていたのは、加工なしでも完璧な美しさを持つ見知らぬ若い娘・ナツミだった。
自分はなぜ、ここに連れてこられたのか?
なぜ、30万円もの大金が支払われたのか?
ラスト1行、あなたが信じていた「女としてのプライド」が鮮やかに裏返る。