あらすじ

放課後の校舎に響く、細くて澄んだリコーダーの音。 その音を奏でるのは、同じクラスの はずきちゃん。 僕は毎日、音楽室の前で彼女の音色を聞いてから帰るのが日課だった。 高い音は風のように軽く、低い音は胸の奥に落ちてくる。 その音を聞いているだけで、僕の放課後は満たされていた。 しかしある日、音は突然途切れた。 「今日は休みだから」と笑った彼女は、翌日も、その次の日も現れない。 静まり返った音楽室の前で、僕はただ音の残像を探し続けた。 やがて知らされる―― はずきちゃんは、急な事情で転校してしまったのだと。 もう聞こえないはずの音色が、耳の奥でずっと響いている。 夕焼けの校庭に立ちながら、僕は思う。 僕はきっと、これからもずっと、 リコーダーを吹く君の残像を追い続ける。

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小説を読もう2026/10/19
  • 現在の作品音色の残像を追って…君を思い出す 2026/10/19 15:40