あらすじ
蘇碧(スービー)、十六歳。
人の歩幅を測る。波の動きを読む。見えないものが見える。
それでも、彼女にはわからないことがあった。
友達になるということ。
誰かを好きになるということ。
誰かに、必要とされるということ。
神奈川県茅ヶ崎市。
海辺の町で始まった、ごく普通の高校生活。
少女が初めての友達と笑い、初めての波に転ぶ頃、遠く離れた北京では、ある信号が検知されていた。
【KING 反応検知】
それは、長い間探し求められていた、何かの兆候だった。
少女はまだ知らない。
自分を探している者たちがいることも。
やがて世界中で出会う人々が、それぞれに譲れないものを抱えていることも。
そして、いつか自分自身も、選ばなければならなくなることも。