あらすじ
写真部の宮下先輩に告白して、振られた。
言えなかったことがまだ残っていた俺は、誰にも渡すつもりのない手紙を書いた。
ところが月曜の朝、その手紙に鉛筆の返事が書き足されていた。
「宛名が、なかったから。誰が返事してもいい手紙かと、思って」
書いたのは、隣の席の小日向栞。
先輩のことを知らないくせに、「先輩なら、たぶんこう書く」と返事をくれる、ちょっと変わった女子だった。
返事がもらえるのは、金曜の席替えまで。
最初は、先輩に言えなかったことを書いていた。
けれど、いつの間にか手紙を書くたびに、隣の席からどんな返事が来るのかを楽しみにしている自分がいた。
それに、その返事には、先輩が知っているはずのないことまで書いてあって――。
失恋した男子と、隣の席の女子が手紙をやり取りする、全3話の恋愛短編です。
全3話・10月20日(火)夜に完結(約9,500字)
※「カクヨムお題チャレンジ(KOC)2026秋」第2回お題「手紙」参加作品です。