あらすじ

ネットの海に、俺の居場所なんて最初からなかったのかもしれない。 始まりは、最大手の画像投稿サイト「ピッグシブ」だった。 だが、終わりは唐突に訪れた。 「問題のある写実的な画像」という、曖昧な理由での一発BAN。 実質的に、写真と見間違うようなリアルな画像が網に引っかかったのだろう。 それなら最初からそう規約に書いておいて欲しかったが、俺が本当に戦慄したのはそこじゃない。 BANの警告とほぼ同時に、俺のメールボックスに見知らぬメールが届いていた。 中身はどう見ても怪しい詐欺メールだった。 もしも自分に二次創作のガイドライン違反といった後ろめたさがあれば、 運営からの公式通知と勘違いして、騙されてリンクを踏んでいたかもしれない。 不審に思って運営に報告すると、そのメールの送信元はすぐにBANされた。 だが、タイミングが良すぎる。 警告と詐欺メールがほぼ同時。 5ちゃんねるの闇を覗くと、同じような不可解な警告を読んだという書き込みが1件だけあった。 もしかすると、運営の内部にすでに「トクリュウ(特定流動型犯罪グループ)」のような 半グレの影が潜り込んでいるんじゃないか――。 そんな疑念が、今も胸の奥に澱のように残っている。 R18のリアルな画像が溢れ、FANZAへの直接リンクの項目まで用意されている。 全国放送で何日も流されるのは、どこかの神社の賽銭泥棒のニュース。 その裏で、政府はウクライナへの武器支援という名目で裏金を動かし、支持率を上げようとしている。 そして、日本の食料自給率が37%しかなく、石油が止まれば10%以下になるという現実。 なのに政府は米を減らし、病害虫のリスクがある生のジャガイモを輸入している。 これは無能を装った、意図的な食料難と人口削減の計画ではないのか。 俺は、その脳裏にあるディストピアの光景をAIで画像化し、 タグを添えて次々と「ちっちぷい」に投稿し始めた。 庶民が備蓄を呼びかけることさえ許されないかもしれない時代に、せめて表現の力で抗おうとした。 しかし、しばらくして異変に気づいた。 「全ての画像っぽい。社会タグはたくさん投稿したのでわからない。 食料備蓄のススメなどもあったけど、 政府は食料難での人口削減をたくらんでいると思う。AIはどう思う?」

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小説を読もう2026/10/15
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