あらすじ
45歳の大野和也は、探索者歴3年のFランク探索者。
古い一軒家で一人暮らしをしながら、倉庫のアルバイトとダンジョン探索で生計を立てている。
特別な才能もなく、パーティーを組むこともない。今日も無理をせず、倒せる魔物だけを狩って帰る。
そんなある日、ダンジョンでゴブリンを倒して帰宅すると、自宅の廊下に見覚えのない扉が現れていた。
扉の向こうには、地下へ続く階段が一段だけ。
不思議に思っていた和也だったが、翌日さらに三体の魔物を倒すと、階段は四段に増えていた。
どうやら、魔物を一体倒すたびに階段が一段増えるらしい。
そして十段目に到達したとき、階段の先に小さな宝物庫が現れる。
中にあったのは、便利な【魔法の鞄】だった。
さらに魔物を倒していくと、収納庫、魔力の泉、地下菜園、魔道具工房と、自宅の地下に次々と新しい施設が増えていく。
おまけに、ダンジョンで助けた白くてもこもこの魔物「モコ」に懐かれ、一人暮らしも少し賑やかになった。
やがて和也は、日々の探索を配信するようになる。
派手な戦闘はできないが、慎重な探索とモコの可愛さが少しずつ視聴者の注目を集めていく。
しかし、自宅の地下に広がるのは便利な施設だけではなかった。
階段のさらに奥には、未知の魔物が潜む封印迷宮が待っていたのだ。
「……俺の家の地下、いったいどうなってるんだ?」
これは、45歳のソロ探索者が、もふもふの相棒と一緒に、自分だけの地下空間を少しずつ広げていく物語。
魔物を倒して、階段を増やして、宝物を手に入れる。
今日もおじさんは、のんびり自分のペースでダンジョンへ向かう。