あらすじ
「Aランク魔獣です! 逃げてください!」
「いや、あの虎、右肩を痛めてません?」
「なんで診察しようとしてるんだよ!?」
朝倉陽介、24歳。職業、鍼灸師。
予約がキャンセルになったので、ちょっとダンジョンへ行ってみた。
そこで出会ったAランク魔獣に、なぜか鍼を打つことに。
結果――巨大な虎に顔をベロベロ舐め回された。
「一ノ瀬さん! 見てないで助けてください!」
「自分から診察しに行ったんだろ!?」
しかも、謎の特殊称号《だいたい全部ツボ》まで発現。
その後も、人気探索者を施術したり、鍼灸院に突然やってきた妖狸を診たり、ついにはダンジョンの壁まで診察し始める始末。
「お兄ちゃん! 地面に鍼を打たないで!」
「でも、気になるだろ?」
「気になるのはお兄ちゃんだけ!」
そんな陽介の周囲には、なぜか魔獣の患者が増えていく。
そしてある日、ダンジョンで魔獣たちが行列を作り始めて――。
「……順番な」
>受付始めたw
>朝倉鍼灸院ダンジョン支店
>ここダンジョンだよな!?
倒すより、治す。戦うより、診る。
鍼灸が好きすぎる青年と、振り回される姉妹や探索者たちが繰り広げる、ちょっとおかしな現代ダンジョンコメディ!