あらすじ
「お前のような無能な帳簿係はクビだ!」
銀貨三百枚の横領を押しつけられ、商会を追放されたレントン。
婚約者にも裏切られ、商会長とその息子には大勢の前で笑いものにされた。
だが、彼らは知らなかった。
レントンの前世が、何千人もの人間から金を集めた投資詐欺師だったことを。
「俺が盗んだって? じゃあ、本当に銀貨を受け取った人間を呼びましょうか」
たった一つの質問から、立場は逆転する。
悪事を暴かれた商会長は信用を失い、偉そうに笑っていた息子は言い逃れもできなくなる。
そして追放されたレントンは、わずか銀貨十二枚を手に、新しい商売を始める。
荷物を一つも運ばず大儲け。
手数料を十分の一にして客が殺到。
かつて自分を見下した商会から、客も利益も次々と離れていく。
「頼む! 給料を百倍にする! 戻ってきてくれ!」
「お断りします。あなたの借金まで背負う理由、あります?」
やがて敵は王都の巨大商会にまで広がっていくが、レントンは今日も涼しい顔。
人を騙す方法なら、誰よりも知っている。
だからこそ、悪党の嘘も、隠された儲け話も、すべてお見通し。
これは、無能と蔑まれた元詐欺師が、知恵と商売の腕で悪徳商人たちを叩きのめし、仲間とともに成り上がっていく痛快異世界ざまぁ物語。