あらすじ

帰宅して寝る。そのつもりだった。 西暦2071年。都市交通システムの保守技術者・三崎修平は、自動運転車で帰宅中、起こるはずのない正面衝突に巻き込まれる。 ところが、目覚めた身体には傷ひとつない。 そのうえ、触れずに物を動かし、空まで飛べるようになっていた。 大破した事故車に残されていたのは、謎の警告。 「月を起こすな」 直後、空から降ってきた黒い機械が、修平を《船長》と呼んで連れ去ろうとする。 逃走中に出会ったのは、今日初めて自分で行き先を決めたという家出お嬢様・白瀬琴音。彼女にもまた、道のない場所に《航路》を作る力が目覚めていた。 月に眠る巨大宇宙船《ヤルダバオト》。 二人に与えられた役割は、《船長》と《操舵手》。 そして頭に響く命令は――故郷を終わらせ、出航せよ。 「……冗談じゃない」 勝手に動き始める車。行く手を塞がれた救急車。夜空を埋める回収機械。 仕事で見慣れた街の交通網が、今度は人間を連れ去るために使われていく。 なら、保守技術者としては放っておけない。 疲れた社畜と世間知らずのお嬢様が、ぶっつけ本番の共闘で月の命令に逆らう、一夜完結の近未来SF。

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小説を読もう2026/10/15
  • 現在の作品ヤルダバオト――帰宅中に事故った社畜の俺、月に眠る宇宙船の船長にされました~地球を滅ぼせと言われても、今日も仕事なので帰ります~