あらすじ
RABBIT(ラビット)
アメリカの極秘研究施設で、十人の凶悪な殺人鬼が現代に蘇った。
最先端の遺伝子技術によって肉体を再生され、人間を遥かに超える身体能力を手に入れた彼らは、厳重な監視と制御を突破し、施設から脱走する。
そのうちの一人が向かった先は、日本だった。
一方、日本には、愛する男性との幸せな未来を夢見る一人の女性がいた。
出会い、惹かれ合い、少しずつ互いの想いを深めてきた二人。幾度も重ねた約束や、何気ない日々の思い出。ようやくその恋が実を結び、共に歩む未来が現実になろうとしていた。
しかし、その幸せは、一人の殺人鬼によって無残に打ち砕かれる。
愛する男性も、大切な家族も惨殺され、彼女自身も美しかった顔を執拗に切り刻まれた。
だが、なぜか彼女だけは殺されず、生かされた。
すべてを奪われた彼女は、殺人鬼への復讐を誓う。
かつて愛する人と訪れた遊園地で買った、ウサギの被り物。
幸せだった頃の思い出が詰まったその被り物で、傷だらけの顔を隠し、彼女は夜の街を彷徨い始める。
そして、復讐を求める彼女自身もまた、殺人鬼を殺す殺人鬼へと変貌していく。
人間の命を奪うことを芸術とする殺人鬼。
愛する者を奪われ、憎悪を抱いて殺人鬼を追う、ウサギの女。
二人の狂気が交錯したとき、壮絶な殺し合いの幕が上がる。
だが、それは終わりではなかった。
憎しみから始まった殺し合いは、やがて誰も想像しなかった運命を生み、その狂気は次の世代へと受け継がれていく。
愛と殺意が交錯する、終わりなき狂気の物語。