あらすじ
二十歳。無職。
守田圭介は、人生のどん底にいた。
家庭にも、学校にも、居場所がなかった。
傷つくことから逃げ、うまくいかない理由を他人に押しつけ、苦しくなれば人間関係をリセットする。
何かを始めても続かない。
頑張ろうとしても、頑張れない。
変わりたいと思っても、何も変えられない。
気づけば、二十歳になっていた。
もう、生きていたくない。
そう思うようになったある夜、圭介は最後に一度だけ、自分自身と向き合ってみようと考える。
それは、希望に満ちた決意なんかじゃなかった。
明日が楽しみなわけでもない。
自分を信じられるようになったわけでもない。
ただ、このまま何もわからないまま終わることが、少しだけ嫌だった。
過去は変えられない。
失った時間は戻らない。
誰かのせいにしたところで、自分の人生を代わりに生きてくれる人はいない。
それでも。
人生は続いていく。
これは、何者にもなれなかった青年が、自分の弱さと過去に向き合い、不器用に生き直していく物語。