あらすじ

この国では、人が亡くなると、その翌朝から七日目の朝までのあいだに一通だけ、死者から手紙が届くことがある。 誰に届くのか。 何が書かれているのか。 そもそも届くのか。 生きている人には選べない。 イネスは、その「七日便」を扱う郵便局の配達人だ。 毎朝、灰色の仕分け箱に現れた封筒を受け取り、宛先へ届ける。 泣く人もいる。 怒る人もいる。 読まずにしまう人もいる。 そして母マルタが亡くなった。 一日目。 二日目。 三日目。 自分宛ての手紙はない。 六日目になっても、ない。 母には、最後に何も言いたいことがなかったのだろうか。 七日目の朝。 仕分け箱の一番下に、見慣れた字で差出人の名前があった。

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小説を読もう2026/10/15
  • 現在の作品死者からの手紙を七日だけ届ける郵便局で、最後に母の名前を見つけました