あらすじ
「その腸、もう悲鳴を上げてるわよ」
昼は大学の地下ラボで、スウェットに眼鏡のさえない研究医。
夜は歌舞伎町の最高級クラブ「フローラ」で、指名No.1の女王・零(れい)。
その正体は――IQ198、23歳。
医学の名門・御門一族を追放された天才消化器内科医、御門麗。
彼女が見ているのは、客の財布でも顔でもない。
腸だ。
数千億の資産を持つ成金社長。
支持率ゼロの厚生労働大臣。
「大腸なんてゴミ捨て場」と嘲笑うライバル研究者。
そして、彼女を切り捨てた一族の父と兄――。
権力者たちの腐った腸を、菊芋のひとさじと科学的エビデンスで叩き直す。
武器はただひとつ、善玉菌のエサ「プレバイオティクス」。
「明日の朝の便は報告しなさい。それが私の指名料よ」
病気にならない世界をつくるため、
腸活キャバ嬢・御門麗の“夜の回診”が、今夜も始まる。
……なお、本人の恋愛経験だけは、測定限界以下のゼロである。
※作中の医学解説には参考文献付き。読むだけで腸活の知識が身につく、痛快メディカル・エンタメ。本作はフィクションであり、診断や治療の代わりにはなりません。