あらすじ
「戦闘スキルもない《編集》持ちは、パーティに不要だ」
教会の鑑定で「Fランク・生活補助」と烙印を押され、勇者候補のパーティから追放された荷物持ちの少年レイン。
魔物の群れに追い詰められた廃屋で、彼は自分のスキルの本当の力に気づく。
――《編集》は、誤字を直す能力ではない。
物の攻撃力も、耐久値も、土地の肥沃度も、人のステータスさえも。
この世界を形作る「数値」そのものを書き換える力だった。
錆びた果物ナイフの攻撃力を999に書き換えた一閃は、山腹ごと地平線を両断した。
「魔法不能」として王太子に婚約を破棄された公爵令嬢セリア。
その正体は、何者かに魔力回路を0.01%に封じられた、規格外の大魔導師だった。
人口わずか47人、死を待つだけの最果ての廃村。
干からびた畑も、泥水の井戸も、ボロボロの木の柵も、レインの手にかかればすべてが変わる。
奴隷として売られていた神獣の少女、無償の奇跡を取り戻した追放聖女、腕利きの女商人――
理不尽に居場所を奪われた者たちが集まり、廃村はやがて王国も教会も手出しできない「世界最強の都市」へと成長していく。
今さら戻ってこいと言われても、もう遅い。
俺の家は、ここだ。
数値編集、属性編集、能力付与、削除、複製……
段階的に解放されていく《編集》の権限が、やがて世界の根底に眠る《原典》へと手を伸ばす。
追放×チート×ざまぁ×領地経営×国家建設。
ストレスは短く、カタルシスは大きく。
無能と呼ばれた少年が、世界の設定を書き換える物語。