あらすじ

中学二年生の鈴花は、毎日にうんざりしていた。 朝は洗濯とお弁当。ポストには、父が作った借金の督促状。学校ではズボラな担任の代わりに働かされ、「宿題写させて」と頼まれたら断れない。自分の勉強は夜中、もしくはなし。 ある日、階段で足を滑らせておでこを打った鈴花は、心配そうな母の顔を見て、つい口にしてしまう。 「……どちらさま、ですか?」 その瞬間から、鈴花は記憶喪失のふり。家事も、委員長の仕事も、宿題の貸し出しも、「記憶がないのでやり方がわかりません」で全部おしまい。すると、なぜか母は「わたしは、あなたの姉よ」と言い張りはじめ、父はパチンコ禁断症状で洗濯機の前に正座し、自称「彼氏」の地味な男子が現れ、そして、ある日。 玄関のチャイムが鳴って、もうひとりの「お姉ちゃん」がやってきた。 笑って、ツッコんで、ちょっと泣ける。 うそだらけの家族の食卓で、鈴花はやがて、あることに気づいていく。

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小説を読もう2026/10/15
  • 現在の作品記憶喪失のふりをしただけなのに、なぜか母は姉になり、父は人生をやり直しはじめ、知らない「お姉ちゃん」まで通ってくる件