あらすじ
四人の少女が、一人の少年を愛していた。
けれど、その愛はあまりにも重すぎた。
嫉妬し、奪い合い、ついには彼の自由まで奪ってしまった四人は、取り返しのつかない結末を迎える。
そして死後。
別々の世界へ転生するはずだった四つの魂は、もう一度彼に会いたいという執念だけで融合し、輪廻の理を突破した。
そうして生まれたのが、エーデルシュタイン伯爵家の令嬢、ルナティア。
銀髪に蒼い瞳、類まれなる美貌と才能を持ち、王都では「氷の姫」と呼ばれる完璧な少女である。
しかし、その胸の内には四人分の記憶と、常識外れに重たい恋心が眠っていた。
そんな彼女が、ある日ついに運命の人と再会する。
相手は、前世の記憶を失い、地方男爵家の三男として生まれ変わった青年ノエル。
「……また会えましたね」
(あああああ! いた! 本当にいた! 私の大好きな人が目の前にいるうううっ!)
外見は冷静沈着な氷の姫。
内心は、恋する乙女を四人分煮詰めたような大騒ぎ。
しかも、感情が昂りすぎると瞳が紅く染まり、膨大な魔力と引き換えに、愛する彼にだけ声をかけられなくなってしまう。
おまけに、輪廻の理を破った罰として神から枷を与えられた彼女は、今度こそ彼を独占したくても、自由を奪うような行為は一切できない。
ならば、残された方法はただ一つ。
――今世の彼に、自分を好きになってもらうこと。
ところが、誰にでも優しく、誰からも慕われるノエルの周りには、今日も女の子がいっぱいで……?
これは、四人のヤンデレが一つになって生まれた伯爵令嬢が、前世の執着を抱えながら、今度こそ本当の恋を知っていく物語。
**愛が重すぎる氷の姫と、明るく誠実な男爵家三男の、ちょっぴり切なくて、とびきり甘い異世界学園ラブコメ!**