あらすじ
高校二年生の相沢玲司は、十年間想い続けてきた幼馴染、白石陽菜から告白される。ようやく初恋が報われた。そう思った直後、隠れていたクラスメイトたちが笑いながら姿を現した。
「ごめん、玲司。今の、罰ゲームの嘘告だから」
陽菜も本当は玲司を好きだった。
罰ゲームをきっかけに本心を伝えるつもりだったのだ。しかし、友人たちの前で想いを認める勇気が持てず、本気で喜ぶ玲司を一緒になって笑ってしまう。
玲司は怒らなかった。
ただ陽菜の連絡先を消し、十年間続いた幼馴染の関係を終わらせる。
「今日まで、ずっと好きだったよ。だから、終わりにする」
そんな玲司に手を差し伸べたのは、陽菜の姉であり、学校の生徒会長でもある白石雪乃だった。
冷静で厳格な「氷の生徒会長」。
しかし彼女は、妹のために長年、自分の恋心を押し殺していた。
「陽菜があなたを大切にできないのなら、今度は私が大切にするから」
妹が傷つけた少年を守り、誰より深い愛情を注ぐ姉。
失って初めて自分の恋心に向き合い、後悔して追いかける妹。
けれど、一度壊れた信用は、「本当は好きだった」という言葉だけでは取り戻せない。
これは、嘘にされた初恋に別れを告げた少年と、彼をずっと想い続けてきた生徒会長が、本物の恋を始める物語。