あらすじ

婚約記念の肖像画で、婚約者の付き添いになるつもりはありません。 ドレスを誂え、髪型を吟味し、鏡の前で姿勢まで練習した私。 それなのに、下絵で目を奪われるのは、隣に立つルーベン様のお顔ばかり。 これほど準備した私が、顔を持って来ただけの男に負けてよいはずがない。 せめて絵の中では少しおとなしくしていただこうと、地味な上着を選び、髪型も変えてみたのだけれど。 飾りを減らせば姿のよさが際立ち、前髪を下ろせば目を逸らせない。 しかも本人は、私に見つめられて嬉しそうにしている。 「私と並ぶのは、嫌?」 違います。むしろ、そのお顔が腹立たしいほど好きなのです。 人に自慢したいくらい。でも、ほかの方にはあまり見ないでほしい。 美しすぎる婚約者に張り合う私と、私に褒められたい婚約者。 一枚の肖像画をめぐる攻防は、どうにも思いどおりに進みません。

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小説を読もう2026/10/15
  • 現在の作品私より美しい婚約者を肖像画の中でだけでもどうにかしたい