あらすじ
高地球軌道に浮かぶ海洋都市AMOO。
海と砂浜、ホテルや商業施設まで備えた宇宙のリゾート都市を、大学生の羽山弘一は友人たちに先駆けて訪れていた。
そこで出会ったのは、季節スタッフの長田千夏、八歳の少女ネネ、そして都市全体を運営する人格AI・エイミ。
だが翌朝、AMOOは宇宙デブリと衝突する。
避難船が離れたあと、都市に残されたのは三十一人と猫一匹。
通信は途絶え、設備は損傷し、AMOOは予定の軌道を外れていく。
それでも空気はある。水もある。食料もある。
だから彼らに必要なのは、ただ生き延びることだけではなかった。
壊れた街を動かし、暮らしを続け、地球との通信を取り戻す。
そのために、それぞれが自分にできる仕事を引き受けていく。
そして弘一たちはまだ知らない。
都市を守るはずだったエイミが、事故の直前、最後の通常回避を要求しなかったことを。
三十一人と猫一匹、そしてひとりのAI。
宇宙を漂う海洋都市で、彼らの漂流生活が始まる。