あらすじ
佐藤夏帆、甘いものをこよなく愛する34歳。製菓専門学校を卒業後、フランスをはじめ世界でも有名なパティシエのダミアン・メルシエの元で修行を積み、30歳で自分のパティスリーを開いた。
学生時代からの恋人新一とは結婚を前提に同棲中で、まさに今夜、夏帆は逆プロポーズを仕掛けようと意気込んでいた。しかし、新一から突如別れ話を切り出され、一気にどん底へ。
夏帆の店シュクルでは、フランスの伝統菓子オペラが人気商品だったが、失恋の影響か作れなくなってしまう。さらには不眠に悩まされる日々。
今夜も眠れないーーそんな夏帆に、シュクルのパティシエ櫻井から「失恋しているのはお前だけじゃない」と言われ、どうせ眠れないのなら、同じように失恋の傷を負う人へ特別な一皿を提供する真夜中のパティスリーを開こうと決意。
そんなとき、別れたはずの新一が家に戻ってきてーー?
これは、ラブストーリーではない。終わった恋の、甘くてちょっぴりビターな人生のスイーツストーリー。