あらすじ

「うっ⁉うわぁぁああ!!戦闘機っ⁉」 鳥だと思っていた影はロシアのミグ戦闘機——。 音速で飛ぶ敵機の防弾ガラスに張り付いた敦はロシア兵に挨拶した。 「あぁ…うぶ…風が…はじ、めまして…ロシアの操縦士さん」 「人間⁉アジア人⁉離れろおおお!前が見えない!」 「あっちょ、変に動かさないで!」 「ぎゃああああ!墜落するぅぅううう⁉」 敦が張り付いたロシアの戦闘機は突如体勢が崩れ、雲の下へと消えていく――。 ――2026年、世界は突如として変貌した。 ある日、人々の頭の中に響き始めた謎の声――「レベルが上がりました」。 身体能力の向上、常識を覆す特殊能力、そして生物を殺すことで得られる経験値。まるでゲームのような現象が現実世界を侵食し始めたのだ。 各国政府は情報収集に追われ、軍や警察でさえ未知の能力を持つ人間への対処に苦慮する。SNSにはレベルアップを報告する動画が溢れ、犯罪者たちは新たな力を手に入れ、世界各地で暴力と混乱が拡大していった。 そんな世界で、一人の青年が密かに決意する。 「力が必要なんだ…もう二度と、由香のような被害者が生まれないために…」 目指す先は、今なお激しい戦闘が続くウクライナ。 身分を隠し、レベルアップの事実を誰にも明かさず、青年は傭兵として戦場へ向かう。そこで待ち受けるのは、銃弾と砲撃が飛び交う現実の戦争。そして、レベルアップによって従来の軍事常識が通用しなくなった、新たな戦場だった。 人を倒せば経験値が手に入るのか。敵兵を殺せば、どこまで強くなれるのか。銃弾を弾く能力を得たレベル所有者は、戦車や砲撃に対抗できるのか。 戦場で強くなるほど、青年は人間離れした力を手にしていく。 しかし、レベルが上がるのは自分だけではない。 敵も、味方も、そして戦場に潜む誰もが、未知の力を求めているのだから――。 これは、レベルアップが現実となった世界で、名もなき青年が戦争と人間の欲望に向き合う物語。 ※本作は、レベルアップ現象が発生した現代世界を舞台とするフィクションです。登場する人物・組織・事件の描写は物語上の創作を含みます。

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カクヨム2026/10/15
  • 現在の作品第三帝国の野望。