あらすじ
「リディア・フェルネ。お前との婚約を破棄する」
婚約者がそう告げたのは、私を縛りつけた火刑台の下だった。
領民を呪った魔女として、私は焼かれるらしい。
祓魔師として原因不明の衰弱を調べ、倒れた子供を助けようとしただけなのに。
処刑の直前、駆けつけた神殿の監察官によって、火は止められた。
調査を再開した私が見つけたのは、領民百三十七人から寿命を奪う、悪魔の契約。
その契約者の名は――私を魔女と呼んだ、婚約者のものだった。
「取り立てるなら、契約者から」
あなたが勝手に差し出した人々の寿命は、返していただきます。
借りた力の代償は、どうぞご自分でお支払いください。