あらすじ

青年・夜鷹(よだか)は、生まれつき人とは違う外見を持っていた。顔には目立つ傷があり、周囲から奇異の目で見られることも多かった。学校ではからかわれ、職場でも陰口をたたかれる。どこへ行っても人の輪に入ることができず、いつしか自分から他人と距離を置くようになっていた。  唯一、彼を気にかけてくれる弟がいた。しかし、弟は兄とは対照的に明るく、誰からも好かれる人間だった。ある日、職場で出世した上司から、夜鷹は名前を変えるような屈辱的な要求を突きつけられる。自分の存在そのものを否定されたように感じた夜鷹は、ついに会社を辞める。彼は、自分が生きていることにも疑問を抱くようになっていた。  毎日、誰かの犠牲の上に自分の生活が成り立っている。食べ物を口にし、電気を使い、社会の中で生きている。それなのに、自分自身は誰の役にも立っていない。そんな思いが、彼の心を少しずつ追い詰めていった。夜鷹は、すべてを捨てて遠くへ行くことを決意する。そして、夜明けの海岸で太陽に向かって問いかける。自分のような人間にも、生きる意味はあるのだろうか。  しかし、太陽は何も答えない。夜になり、彼は街を離れて山へ向かう。暗い空に浮かぶ星々に、自分の居場所を求めるように。誰にも認められず、誰にも必要とされなかった青年は、最後に何を見つけるのか。

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カクヨム
カクヨム2026/10/31
  • 現在の作品青く燃える夜