あらすじ
誰もがゴミだと切り捨てたスキルで、俺は世界の裏側に手を伸ばした。
世界五大ゲームメーカーが共同開発したVRMMO『Stream of Time(時の大河)』。
だが、リンがその世界に降り立ったのは、サービス開始から半年も過ぎたあとだった。
父が倒れたあの日、彼は育て上げたゲームIDをすべて売り払い、その金で運営会社の株を買った。
半年後、株主優待として送られてきた一台のVR機器——それが、彼の遅すぎるスタートラインになる。
最前線は遥か彼方。誰もが先を急ぐなか、リンはチュートリアルの島に半月以上も居座り続けた。
木工、採掘、精錬、鍛冶、調理、調薬、薬草栽培——誰も見向きもしない生活技能を、片端から拾い集めるために。
そして彼は、プレイヤー全員が「ゴミスキル」と切り捨てた【鑑定F】で、誰ひとり辿り着けなかった秘密の入口を掘り当てる。
やがて『ルーン刻印師』として頂点へ至り、“404”の名で恐れられるまでの物語。
——この世界を創ったのは、本当に人間なのだろうか。
全9巻・完結済み。
表紙イラスト:Loxsiana