あらすじ
乙女ゲーム『聖女リリアと光の福音』の悪役令嬢、アズリア・ラピラス。気がつけば、そのアズリアになっていた彼女には、ゲームを遊んだ記憶しかなかった。
婚約破棄され、家族や幼馴染にも見捨てられた彼女を救ったのは、ゲームの隠し攻略対象である死神公爵ルキフェル・オニキス。
本来なら、彼は、その場にいるはずのない人物だった。
なぜ彼は自分を助けてくれたのか。
ここは本当に、知っているゲームの世界なのだろうか。
疑問を抱えたまま、ルキフェルの領地で暮らし始めるアズリア。そこで、ゲームの中では冷酷で寡黙だった彼が、時折見せる不器用な優しさに、彼女の心は惹かれていく。
けれど、彼女を追ってきた王太子ミハエルの存在が、穏やかな日々に影を落とす。
悪役令嬢と呼ばれた彼女が、誰かに決められた結末ではなく、自分自身の幸せを選び取る物語。