あらすじ
「先生。俺、先生のこと好きです」
かつて、そう告げてきた男子生徒がいた。
毎日のように「好きです」と伝えてくる生徒と、それを受け流す教師。
放課後の教室で。
朝の廊下で。
何気ない日々の中で。
けれど卒業の日、彼は一度も「好きです」と言わなかった。
それから、およそ十年。
高校教師の柊原筑紫のもとに、一通の手紙が届く。
差出人は、かつての教え子、矢留美郷。
懐かしい名前が呼び起こしたのは、もう終わったはずの、遠い日の記憶だった。
言えなかったこと。
気づかなかったこと。
そして、今になってようやく気づいたこと。
これは、ずっと昔に終わった恋を、もう一度思い出す物語。
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※ KOC2026秋 お題『手紙』参加作品