あらすじ

『隻腕のセカンド』 ――失った左腕。それでも、野球を諦められなかった。 かつて、天才と呼ばれた少年がいた。 橘悠真。右投げ左打ち。少年野球で抜群の守備センスを発揮し、将来を期待されていた二塁手。 しかし、中学二年の秋。交通事故によって左腕を失い、彼の野球人生は突然終わりを告げる。 大好きだった野球を諦め、野球部のない場所を選ぶこともできず、ただグラウンドの外から練習を眺める日々。 そんなある日、悠真はひとつの可能性に気づく。 ――ボールを右手に持ち替えず、グラブから直接飛ばすことはできないのか? ラクロスの道具から着想を得た、前例のない送球技術「グラブスロー」。 だが、ボールは思うように飛ばない。狙った場所にも届かない。バッティングにも、守備にも、乗り越えなければならない壁がいくつもある。 それでも、悠真には失っていないものがあった。 打球の行方を読む力。 一瞬の動きから次の展開を予測する頭脳。 そして、もう一度グラウンドに立ちたいという想い。 これは、失ったものを嘆く少年が、残された力で自分だけの野球を切り開いていく物語。 常識を変えるのは、特別な才能か。 それとも、諦めの悪さか。 **隻腕の二塁手が、もう一度、野球を始める。**

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カクヨム
カクヨム2026/10/23
  • 現在の作品隻腕のセカンド