あらすじ
(あのかたは……?)
まだ十歳の辺境伯令嬢リナエルは、新たに弟妹を身ごもった母の伝手で王宮に預けられていた。そんなある日、庭園の片隅でうたた寝をするひとを見つける。
王子ではなく、もちろん使用人でもない。謎めいた“彼”にすっかり夢中になったリナエルを気にして、何くれとなく心を砕くのは十一歳の第一王子、アルフレド。
ふたりとも“彼”の正体に確信は持てず、さりとて互いを気にするあまり、事実を求明する勇気は出せなくて――?
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同シリーズ短編「殿下、ここは『婚約者を選ばないと出られない部屋』です」の過去編SSにあたります。
ふんわりラストです。