あらすじ
ブラック企業で過労の末に倒れた26歳の会社員・結城秋人(ユウキ・アキト)は、気がつくと多種多様な種族が住む異世界の大自然の中に転生していた。
ファンタジーのお約束とばかりに「ステータス」を確認すると、なんと全属性・全スキルを使える「全能力持ち」のチート状態であることが判明!歓喜する秋人だったが、いざ魔法を試してみるとマッチの火程度の威力しか出ない。
よく見ると、魔力や筋力などの基礎数値がほぼゼロ(オール1状態)。唯一飛び抜けて高かったのは、彼女いない歴=年齢ゆえの【純粋さ:L9】だけという、実戦では全く役に立たない器用貧乏な最底辺ステータスだった。
絶望する間もなく巨大な狼型のモンスターに襲われ、開始数分で死を覚悟した秋人。そんな絶体絶命のピンチを救ったのは、銀髪に真紅の瞳を持つ凄腕の冒険者、ルミナだった。
彼女はエルフとヴァンパイアの混血である「ハーフヴァンパイアエルフ」。その相反する血筋から異端として敬遠され孤独に生きてきた彼女は、秋人が怯えて逃げ出すことを予期していた。しかし、秋人は彼女の美しさと強さに感動し、「めっちゃくちゃカッコいい!」と純度100%で大絶賛してしまう。その裏表のない真っ直ぐな称賛が、ルミナの凍てついていた心を少しだけ溶かした。
最弱すぎて一人では森すら抜けられない秋人を見かねたルミナは、一番近い街までの護衛を申し出る。その条件は、彼女が壊滅的に苦手とする「事務仕事や家事」を、前世で培ったスキルを持つ秋人が引き受けることだった。
かくして、ステータス最弱の純情青年と、最強の訳ありヒロインによる、凸凹で甘い異世界生活への第一歩が踏み出される!