あらすじ

これは、英雄になり損ねた男が人生の後始末をつける物語。 未来の英雄と期待された若き剣士ヴィレス。しかし、付けられた異名は”厄災のヴィレス”だった。 その原因は、禁忌とされた”手負いの魔物”を生んでしまった事にあった。仕留め損なった竜が狂乱化(トランス)して暴れ回り、数多の集落を焼き、住民達を炭に変えたのだ。 「出来ねぇなら手を出すな! そんなに名声が欲しかったのか!?」 竜にぶつけられぬ怒りはヴィレスに向いた。やがて、独り山奥でひっそりと暮らす様になって――気が付けば、38歳となっていた。 ある日、用事があって麓の集落を訪ねようとした時。偶然にも手負いの魔物の発生に遭遇する。放置すれば集落に被害が及ぶ状況の中でヴィレスは応戦。だが、元々は最弱の部類だった魔物も狂乱化により別物の強さを見せた。次第に圧されるヴィレスだが……。 そこに一人のうらぶれた格好の魔導師らしき男が現れた。手に持つ古びた杖が形を変えた時、ヴィレスの剣は不思議と魔物に届き始めていた。 「これ、”神威武奏(ディヴァイン・レゾナンス)”って言うんですけどね――」 男は、ヴィレスの手に握られた古びた剣を見ながらそう言った。 狂乱化した魔物に対抗する術を得たヴィレスは、自分が手負いにした竜を探し求める旅に出た。そうして――ヴィレスを中心とした壮年の始末屋たちは手負いの魔物を追い続ける。それは自身の人生に始末をつけるかの如く。

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カクヨム
カクヨム2026/09/28
  • 現在の作品手負いの魔物を追う『黄昏の始末屋たち(おっさんスレイヤーズ)』