あらすじ

「地味な刺繍しかできない女はいらない!」 夜会の真ん中で、王太子ユリウス殿下に婚約破棄を告げられた伯爵家の三女リゼット。 「承知いたしました」と一礼した彼女は、殿下の袖口から一本の銀糸をつまんで、引いた。 するする、するする。 五年間、毎晩ひと針ずつ礼服の裏地に縫い込んできたのは、祖母から受け継いだ「守り縫い」。手首を守り、骨を守り、毒を弾く――ええ、あれ全部、防御魔法ですが? 盛大なくしゃみを背に広間を去ろうとした彼女の手首をつかんだのは、「黒の鬼」と恐れられる騎士団長ガレス。 その外套の裏には、三年前に名も告げずに縫った、焦げた小鳥がいた。 「俺と、結婚してほしい」 返事は保留。実家からは勘当。行き先は、騎士団の被服室。 山のような繕い物と、口下手な団長が毎朝持ってくる「ほつれてもいない外套」。 そして王宮では、ほどいた糸と、見慣れない「逆さ縫い」が、新しい事件を連れてくる。 縫うことでしか気持ちを言えない令嬢と、言葉が足りない騎士団長の、じれじれ溺愛ファンタジー。 ※短編「「地味な刺繍しかできない女はいらない」と婚約破棄されたので、殿下の服から私の刺繍をすべてほどきました。」の連載版です。短編の場面から始まり、その先の物語を書いています。

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小説を読もう2026/09/27
  • 現在の作品【連載版】「地味な刺繍しかできない女はいらない」と婚約破棄されたので、殿下の服から私の刺繍をすべてほどきました~ええ、あれ全部防御魔法ですが? 騎士団長様が毎朝ほつれてもいない外套を持ってきます~