あらすじ
滅びゆく地上から人類を救うため、天才研究者・白鳥創(しろとり はじめ)は異世界「地底の國」へ潜入する。そこは、特殊能力「異能」を操る女性たちが男性を「無力な奴隷」として絶対支配する、異様な箱庭だった。
侵入早々、次代の長・ヒミコに命を狙われた創。しかし、喉を絞め上げられ死の淵に立った彼は、彼女の冷酷にして絶対的な美しさに魅了され――死の直前に「俺の妻になってくれ!」と狂気の求婚を言い放つ。
その狂気を面白がったヒミコは創を「所有物(犬)」として生かし、裏で悪魔の取引を持ちかける。
「この下劣な国を壊す手伝いをしなさい。そうすれば、あなたの本当の伴侶になってあげる」
女王のために世界を灰にすると誓い、恍惚として彼女の手にキスを捧げる創。
二人は微笑み合い、地底の國を滅ぼすための静かなる反逆の契りを交わした。
だが、彼が去った後ヒミコは…
祠の奥に潜む神像の影には、かつて彼女の美貌に狂わされ、「自分だけは特別だ」と信じ込んで使い潰された男たちの無数の死体が詰まっている。自分もまた「使い捨ての犬」に過ぎないことすら知らず、狂気の学者は踊らされ続ける――。