あらすじ

誰かを帰すたび、自分の帰り道が一本消える。 戦闘の苦手な探索者・佐伯亘には、実際に往復した道を、誰かに一度だけ貸せる力がある。 送れるのは一人。持てる道は三本まで。そして、使った道は消えてしまう。 ある日、崩落に巻き込まれた少女・詩織を救った亘は、自分だけが迷宮に取り残される。 辛うじて生還した彼を待っていたのは、感謝と、耳の痛い一言だった。 「誰かを帰すたびに、自分の帰り道をなくすような助け方、いつまでも続けられるわけないでしょう」 人は助けたい。でも、家賃も払わなければならない。 現場に強く、値付けに弱い亘と、実家の食堂で伝票を扱ってきた詩織。 二人が始めたのは、ダンジョン撤退専門店「おかえり」だった。 下見、道案内、撤退判断。時には、依頼を断ること。 一人では続けられなかった救助を、仲間と続けられる仕事に変えていく。 地味な専門家たちの、命と暮らしを支えるダンジョンお仕事ファンタジー。

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カクヨム
カクヨム2026/09/27
  • 現在の作品帰り道、貸します。――最弱探索者の俺が、ダンジョン撤退専門店を開くまで